『履き物を脱いだらそろえる』
私も子供への躾の一環として、脱いだ履物をそろえることを言い続けてきました。
単に見栄えがいいとか、出かけるときに履きやすいとかそんな単純なことではないのです。
禅の世界では、「脚下照顧(しょうこきゃっか)」等ともいいます。
子供にもわかりやすく書かれた詩があります。
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと 世界中の
人の心もそろうでしょう
たかが履き物の脱ぎ方ですが、されど脱ぎ方です。
人は皆、日々いろいろな判断を迫られ、小さな問題から大きな問題まで乗り越えていくためにも常に心を整えて冷静な判断が必要ですね。
目には見えにくい心のような内面は、実は全て表面化してしまいます。
些細なことにも気をかけていきたいものです。